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これまでの教育実践・研究の概要

 

 

 

過去に発表した研究論文・学習指導案などはこちらでご覧になれます。→

国語科におけるカリキュラム開発研究

国語科における「編集力」を高める授業の開発

 

社会では、様々な情報を活用して、組み合わせたり加工したりして新たな意味を創り上げていく「編集力」(エディターシップ)に注目が集められてきています。

私はこの編集力に着目し、中学校国語科におけるカリキュラムの開発を進めています。千葉大学大学院の修士論文では藤川大祐先生を指導教員として「中学校国語科における編集力を高める授業の開発」としてまとめました。戦後国語教科書の分析、編集者への取材、編集に関連する文献研究、そして試行授業の実践などを通して開発を進めました。

2015年には科研費(15H00146)の助成を受け「編集力」のカリキュラム開発に継続して取り組みました。

 

国語科における「交流」の機能についての研究

 

学習指導要領で指導事項に新しく加わった「交流」について、その意義や機能、授業場面における効果的な取り入れ方について、研究代表として国語科スタッフと協働で研究を進めました。「言葉の力を高める共創の交流」という研究主題でコミュニケーション論の知見を活用した実践に取り組みました。この研究では「共創の交流」とするための視点や交流の機能(共感的交流・累積的交流・連鎖的交流・探索的交流・批判的交流)を抽出し、それを生かした授業開発を行いました。

 

 

さまざまなジャンルに応じた「書くこと」の授業開発

 

国語科の「言語活動」では表現様式に応じた語彙や能力の分析、指導のあり方が課題となっています。私はさまざまな「書くこと」の表現様式に応じた学習のあり方を研究してきました。 たとえば、エッセイでは、描写を中心とする文学的文章と、論理的に意見を述べる説明的文章の中間に当たる文体を持っています。また、自分なりの視点でエピソード(体験や見聞したこと)を取り上げ、意見や感想を表現するところがエッセイの特徴です。それらの表現様式の特徴を明確にした上で、自分の意見や感想を書いて表現する授業実践を開発しました。 このほか、中学生が「成人の日」の社説について語る批評文の実践などの単元開発を行いました。 勤務校での実践をもとに、千葉大学大学院の修士課程でこれらを「編集」の視点で捉え直す研究にも取り組みました。多様な情報を読み解き、それを目的や意図に応じて組み合わせ、加工して発信する情報活用能力としての編集力を育成するための授業開発について考察しました。

 

古典の教材・授業開発

 

 固定化しつつある古典教材や、古典教育を活性化させるために様々な取り組みをしました。

・「学問のすすめ」「論語」「言志四録」を重ね読みして「学ぶということ」について考える単元

・、『竹取物語』の物語の仕掛けを読み取り、創作文として書き足す実践

・小林一茶の俳句作品の教材化

などを行い、その実践を研究紀要にまとめました。

ICTを活用した学習の諸問題(デジタル教科書・著作権等)についての実践研究

 

 社会では当たり前のように活用されているICTですが、教育現場での利活用はまだ十分とは言えない状況です。勤務校では教師用デジタル教科書やクラス生徒分のタブレット(iPad)が整備されているという恵まれた環境になります。これらのICT環境を活かした授業を開発していきたいと思っています。
 具体的にはデジタル教科書を活用した授業、著作権などの知的財産をめぐる問題についての授業実践や政策への提起などです。
試行錯誤しながらいろいろと取り組みたいと考えているところです。

司書教諭としての実践研究

学校図書館の再生と、図書館活用教育の推進

 

前任校では司書教諭に任命され、ほとんど活用されてこなかった学校図書館を学習・情報センター、読書センターとして再生させるべく尽力しました。 学校図書館運営の基本理念を策定し、学校司書の採用及び司書教諭との協同体制づくり、書架の整理、不要本の廃棄、図書管理の電子化、大学や公共図書館との物流システムの構築、大学生ボランティアの活用、図書委員会と協力した学校図書館イベントの運営、授業での図書館活用の推進などさまざまな取り組みを行いました。 これらの活動を通して、学校図書館が学校の教育活動に根付くために、学校司書や生徒と連携して取り組むことの大切さを学ぶことができました。

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